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schiff-船-
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作詞 蘇季 |
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帰り道を忘れたように
夜の道、一人ふらついた
やけに明るいコンビニとか
車のライトが目を眩ませる
ねぇ、まだ起きてるのかなぁ。
なんてふとよぎって
打つメールは
空白の渦へ。
たった一言が言いだせないまま
海の底へとのみこまれた。
嘘つきだって吐き出してしまえば
楽になれる?違うよね。
「分かってる。」だけど。
僕の弱さが胸に突き刺さる
だって
もう聴こえないはずの唄が
今でも 僕の隣で
流れ続けるから
寂しくはないよ
とりあえずは笑えるなら
どうか笑っていてください。
感情が空になってしまわぬよに
短い時間の中で
どれくらい分かち合えたのだろう
「君の本音(こたえ)を僕は知らない。」
それはお互い様、どうかお気に召さずに。
それでもなお振り返ってしまう
君の声が聴こえた気がして
溜息一つ残せやしない。
冷たい風が頬に堕ちる涙をぬぐって
「全て忘れろ」とささやくよ
誰かの言葉に流されそうなときも
君の声が最初に過(よ)ぎるから
どんな波も越えてゆける。
色褪せた景色の渦に息ができなくなる前に
逢いに行けたなら きっと
抱き寄せるから
潮風に遠くまで便りを運んでくれるように
言い残した後
跡形も無くなる様に
すべてを波にかき消して
嘘つきだって吐き捨ててしまえば
楽になれる?そんなんじゃないって
本当に分かってるから。
ふとした言葉が胸を突き刺す
色彩が紅く空を染めて
陽が落ちるのを見届けた
もう聴こえないはずの唄が
今でも 僕の隣で
流れ続けるから
寂しくはないよ それでも・・・
この声が君に届くまで
時間が要りそうだ。
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