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花と、紙飛行機。
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作詞 蘇季 |
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砕け散る花弁 ひらひら
地に堕ちて
僕の心に痛みを残した。
今もまだ景色は色褪せず
そのままで
動けないままで
鮮明に思い出した瞬間に
壊れてしまう弱い僕を
目の前を過ぎる人混みの中
君がいて それだけだったとしても
ふらりふらり
手を伸ばす空に
飛ばす飛行機 宙を舞って
いつかいつか君に届けと
祈りを込めた詞を添えて
また空に向けた。
未だに許せない事があるよ
笑えないことだって
笑い飛ばせたのなら
こんな思いを抱えて
生きることはなかったのかな?
時に人は言う
「昔に戻れるなら」
なんて、つらい言葉耳にして
溜息吐く
窓辺に
頬杖ついて
目を閉じれば 聴こえてくる
懐かしい唄
遠く遠く離れてく日々に
何を見出すことができるだろうか
僕はまだ気付けずにいる
心ごと殺してしまったあの日のように
今でも・・・嗚呼。
ふと空を見上げた、
月は紅く道を照らした
帰り方を忘れてしまった
「何処に向かえばいいのだろう・・・。」
遠く遠く離れてく人に
手を振る僕は何も言えずに
近く近く迫りくる日々に
戸惑いを隠せない
ふらりふらり進む足取りに
一人・・・二人・・・消えてゆくから
何も言えないままでいたら
いつの日か言葉(こえ)を失くした
隣り合わせにあった世界に
目を閉じ塞ぐ 世界(ひかり)の色
いつか忘れてしまうのなら
斃れるぐらいなら
言葉一つ
残して
君に飛ばそう
砕け散る花弁 ひらひら
空に舞って
誰の心に積っていくというのだろう・・・。
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