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受験という恋敵
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作詞 憂 |
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センター試験終わって
アンタの顔が浮かんで
「大学いっしょやったらいいな」
とか
己の頭の悪さじゃ、絶対に叶わない事思いながら
携帯を開いた
『どうやった?』
前に
勉強中に送ってしまって
無視されて すっごい傷ついた自分がいて
一文送るのに センターの四択選ぶよりどきどきした
送信ボタン押して
そのまま 待ってて
携帯が震えた
それだけで
嬉しかった
『死んだ』
三文字
でも
アンタにべた惚れしてる あたしはスッゴイ嬉しくて
もしかしたら、自分凄いウザイ?
とか思ったけど
『一緒や』
にやにやしながら
直ぐに返信した。
貴方は覚えているでしょうか
中学校の時 同じ部活に入ってて
高校生になって 学校が別れて
高校3年の 春の始業式
私は貴方に告白しました。
『暇だったから、告ってもいい?』
『何か、予想してた。』
エスパーですか?
それとも そんなにわかってしまう程でしたか?
『返事は?』
出席番号女子の中で1番
即ち 体育館で並んでいる生徒の列の一番前
ソコで
私は堂々と
貴方の返事を
待っていました
『ごめん
好きだと思うけど
受験があるから』
後少ししたら
もう一度
告白してもいいでしょうか
きっと
それは卒業式
どうか
携帯をマナーにして
ポケットに入れて置いて下さい
貴方にとっては迷惑な
私にとっては、卒業資格なんかより、ズット大事なメールが届きます。
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