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今夜だけのオトナ君
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作詞 空ノ紅茶 |
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初めて入れたコーヒー
砂糖の量を間違えたみたいだ
甘すぎて自分はまだまだ子供みたいだ
長袖を着てもまだ寒い
物音立てずに出てみたベランダ
午前三時の風景は静寂が満ちていた
大きな幸せより小さな幸せの方が
なんだかあったかくてクスクス笑みがこぼれるんだ
星になれたらどれだけボクは輝いて見えるのかな
この小さな手ももう少し大きくなったらいいのに
ボクの短い髪に冷たい夜風がそっと吹いてきた
まぶたが重くなってきて強がって頬をつねった
小さなオトナ君
静かすぎてつまらない
そっと口笛を吹こうと思った
吹けなくてスープに吹きかける息みたいだ
どうしても届かない空に手を伸ばした
そうしたらいつものクセで背伸びをしてしまうんだ
オトナになったらどれだけボクは背が高くなってるのかな
15センチの定規じゃ今の背を測るのは難しい
気がつくとあれだけ紺色だった空が薄くなっていた
日の出を見ようって決めて眠そうな目で見つめた
小さなオトナ君
「やっぱり眠いや」と部屋に入った
おやすみコドモ君
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