|
|
|
大人の曲と子供のうた
|
作詞 米 |
|
日向の窓辺 子供は聞いた
憧れの髭を蓄えた 彼は偉大なピアニスト
ねぇ教えてよ ピアニスト
大人になれば 何でも手に入る
頭が良くって 何でも理解る
僕は大人になりたいんだ
ピアニスト あんたは何を手に入れたんだい?
滅多なことを聞くもんじゃない
大人になって 失うばかり
頭は錆びつき 自分さえも理解らない
大人になんてなるもんじゃない
ピアニスト 奏でる音はため息ばかり
昔はあんなに素敵な曲を弾いていたのに
あれほど輝いていた鍵盤は黒ずんで
何年も音を忘れてしまったよう
「こいつは俺そのものだ」
涙を流して 笑って言った
大人って不思議なものだ それじゃあ
悲しいのか 嬉しいのか理解らない
なあピアニストまたあの曲を弾いておくれよ
日向の歌を聴かせておくれ
馬鹿を言うな 楽譜もなくて指揮者もいない
こんな所で弾けるものか 弾けるはずがない
ああピアニスト それなら僕が唄ってやろう
手拍子するから指揮者はいらない
始めよう さあ 1、2、3
おい待ってくれ まだリズムも踏めていない
何も揃っちゃいない 弾けるわけがない
ところが音は鳴り出した 「待ってたよ」って歌ってた
なあピアニスト やはり大人は素晴らしい
こんな素敵な歌が弾けるんだ
なあピアニスト なあピアニスト
何を泣いているんだ? こういう時は笑うのさ!
日向の窓辺 涙の曲があふれ出す
笑顔の歌にのって 日向の歌が動き出す
|
|
|