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唯物収集論
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作詞 ATSU |
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探しているものがあります
これを見たことありますか?
テストの裏に描いた
あいつの絵を見せて
僕の亡くしたあいつを
探してしますと訪ねます
気づいたら手を離れていたんだ
誰も気づかなかったのは
僕が誰にも見せずに大事にしたから
誰かに自慢したらそれがそれで無くなりそうで
「それなら砂漠で見ました」
双眼鏡とコンパス持って
砂漠の中
どこにいますかと叫んだけど
見つからない
僕は途方に暮れました
あいつの絵を描いたのに
みんなは見えてないようだ
僕はあいつを描いたのに
みんなは見ていないようだ
あいつを探しているんです
誰か知りませんか
あいつも泣いているでしょう
僕が手を放したから
「それなら野原で見ました」
バットとグローブ持って
広い野原
どこにいますかと叫んだけど
見つからない
僕は疲れてしまった
僕が小さいころは大きかったあいつが
僕が大きくなったら小さくなった
いつからか背中に隠したあいつは
どんどん小さくなった
僕の声は届きますか
僕が小さくしたから怒ってますか
ねぇ、僕はやっぱりあいつが大事です
「それなら土の中で見ました」
スコップとつるはし持って
土の中
どこにいますかと叫んだけど
見つからない
僕はついに泣き出した
小さいころはずっと一緒だったの
忘れてしまったの
まだ大きくて強いあなた
見上げるくらい大きいあなた
忘れたのはどっちだろう
あなたの名前を忘れたのは僕だ
叫んだ名前はいつも違った
本当の名前はなんだっけ
誰もが首を横に振った
「君にしか分かりません」と
首を振った
そうして僕は名前を知った
あなたの本当の名前を知った
誰も知らない名前だった
とてもきれいな名前だった
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