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悲鳴−カナシナリ−
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作詞 追憶珈琲 |
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誰か助けてくれ
あいつは悲鳴をあげた
だから 俺はあいつの手を掴む
でも 俺一人じゃ助けられない
なのに 誰もあいつを助けようとしない
誰でも良いから手を貸して
俺は叫び声をあげた
あいつの手を必死で掴みながら
でも 誰もこっちを見ようとしない
人はいるのに みんな揃って目を逸らす
なんで!? こんなに叫んでいるのに!
みんな耳を塞ぎ 目を閉じる
頼む! 誰でも良いんだ! 俺だけじゃ無理なんだ!
なのにみんな知らぬ顔 自分でないと気付かぬフリ
あいつの手が震える
二人で助けを叫んだ
だけど それは誰にも届かない
でも みんなの目には迷惑と好奇心
みんな 自分以外を愛さない
馬鹿野郎! こんなに苦しんでいるんだぞ!
みんな鬱陶しそうに横目で見る
誰か! 少しだって良い! 見返りを求めたって良いから!
でも誰も耳なし野郎 好奇の色に濁った瞳
あいつの手から力が抜ける
俺は助けたくて泣き叫ぶ
なのに 偽善者はここにはいない
ただ 利己的な悪魔の住まう世界
みんな 別々の世界に住んでいる
そしてあいつの手は離れ あいつは落ちていった
もう会うことはないだろう 二度とあいつと語れないだろう
何がしたい? 何がしたい? 何がしたい!?
この馬鹿げた世界で何がしたい!!?
畜生! 助けられる奴はいたのに! なんであいつは救われなかった!!?
俺の悲鳴は遠く ただ孤独に遠く……
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