|
 |
|
世界は全てを裏切った
|
| 作詞 焔流 |
|
枯れ染めた荒野の中に
歪む地平と醜い光
夕陽に身を隠す影と
眩しさ押されて見事に重なる
何かを信じ歩き続けた
流れ星には願いを込めた
「忘れた」それなら容易いが
俺はまだ 認めやしない
迎えた闇は冷たくて
零れた涙を飲み込むように
世界は全てを知り過ぎた
叶わぬ夢も 果敢なき罪も
補うことを知りながら
それでも人は誤り過ぎた
俺は何を歌えばいいのさ？
影は俺を越えて伸びる
あれはそうだ イツだったか
眼差し受けて育ったあの日
君の影は見えていた
俺の影もマシだった
交差できない影同士
寄り添う為の小さな歌と
触れ合う為のその存在が
俺の中から姿を消した
円筒状の視界に乗せて
舞い散る風に叫び虚しく
世界は全てを裏切った
あの日の君も この日の俺も
差し伸べられた白い手は
君の最後のウソだった
俺は誰に歌えばいいのさ？
何を憎しめばいいのさ・・・
俺は君の影を奪った
俺は世界を裏切った
掴んだ白い腕は漆黒
滑るように離れていった
これは一体何なんだ！！
こんなの悲し過ぎるだろう！？
・・・・・・
もうじき夕陽は地を蝕み
そうして世界は終わりを告げる
「忘れた」それなら容易いが
君は殺した 俺が殺した
夕陽は何も知らないのか
いつまで俺を照らすのさ
影は十分伸び切った
揺らぐ地盤よ 帯びる涙よ・・・
もし人が強く生きる時
生きて欲しいと願う時
俺はこの地で歌い続ける
狂い始めた荒野の中で
過ち終えた悪夢の中で
世界は沈む・・・
世界は沈む・・・
ああ
|
|
|
