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産声
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作詞 きなこ餅 |
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溜息が僕の産声だった
冷たい朝は肌を刺した後に
出来合いの一日を並べる
安っぽいモーニングセットの匂い
与えられた服を着なくちゃな
生まれたままの双眸は、
きっと素敵な世界を認めていたのに。
溜息が僕の産声だった
価値もない息を、タダで引き取ってくれ。
溜息が僕の産声だったんだ
嵩んだ夕雲を手で掻き回す
街明かりの中に独りきり
孕んだやるせない意味の残骸
誰に看取られることもないまま
生きながらえた想像は、
されど冷めたあらすじをなぞるだけでも。
誕生は僕の命日だった
宙に浮いたまま、閉ざしてしまいたいと。
誕生は僕の命日だったんだ
夜は摩天楼、夢は電気羊、朝は蜃気楼。
安っぽいモーニングセットの匂い
与えられた日々を生きなくちゃな
溜息が僕の産声だったんだ
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