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「一本線。」
作詞 Nastu Orihara.
目が覚めたら溺れていたので驚いて飛び起きた。
いや、溺れてる息苦しさで目が覚めて驚いた。

そんな訂正してる場合じゃない。
広いようで、とても狭く暗いその場所で
俺はひとり 孤独に死のうとしていた。

這い上がろうにも四方のうち、
何処が上下か分からないと俺は嘆く。

ぼやける視界は真っ暗で、
感覚的下方向から引きずられていく身体

こっちが下か。

重力と圧迫に押しつぶされて
次第に行動が鈍くなっていく身体。
左手に微かな感覚を感じ、
手のひらに神経を集中する。

探り当てたそれは、
俺にとっては無価値に等しく
今死の淵を彷徨う状況においても確実に不必要な物だと思われた。

けれど、俺はありったけの力で
そう、まるで勇者が剣で敵を切り裂くように
思いっきり左腕を横に振り切った。

閉鎖された闇に光を取り込むように、
俺は暗いその空間に
一本の 地平線を書いた。

何度も咽て それから
手の中に納まっている鉛筆を確認する

目の前には屋上のフェンス。

その向こうには地平線

あぁ、

俺の世界が
広がっている。

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歌詞タイトル 「一本線。」
公開日 2007/03/19
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ 応援歌
コメント それはまるで勇者のように。
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