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滷汁水
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作詞 羈絏 |
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洗濯物が何時の間に破れて
喪失感が蝕んできて
驀地に沈む 毒にも薬にも成らない体
やぶれかぶれで傷に涙を注ぐ
小言が罵詈雑言の様で
地獄耳にさせてきやがる
文句は挫けた声で 覚束無い幸せが
只管に不幸を鱈腹食って
眼中之釘を瞼で覆った
肴の話に成れるかどうかすら怪しい
件が下らない 碌で無しは
薬を飲まずに噛み砕くの
滅相も無い
そうあの儘だろうが
結局無い物は無いと
齟齬に僻んだ面して
至らない所で燻っている
偏って募ってく愛憎は
誰の物でもないのね
一生閑古鳥が鳴いてちゃ
飽きだけ
相変わらずの牛歩
傘下の顰蹙を買って仕舞った
虚しさを堰で
止めようも止めれないので
野暮ったい冗談ではぐらかす
真っ当に生きるにはもう遅いが
後悔先に立たず 言えた物だよね
往生際の悪い下手な生活を
性懲りも無く未だ続けて
薬は答えない クスリとも笑えない
大差も無い
そうあの儘だろうが
実際痛い物は痛いと
疎く鈍った様では
二進も三進も行かずに悶々
疑って嫌ってく愛憎は
誰の事でもないのね
一切合切頷けば
良いだけ
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