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トーキョーシティ・ミッドナイトガール
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作詞 征イ大将軍 |
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郊外 線路沿い柵の先 ゆらり
夕暮れが染めるシルエット
昇降階段横 足引っ掛けて
念慮を晴らしたロンリーガール
ウブな阿婆擦れ 存在の行き詰まり
意地の張り合いだけの人生?
首都圏上り線番付きホーム
眩む電子データの紙っ切れ
まばらな人々の車中ステップ
窓越しに香り立つ夜の匂い
黄色い線の外側へ
スライド式に追い詰めて
あとちょっとがいいの
すれ違って現世
こっちを見ないで
一人ぼっちでいようよ
混線した大都会にいつのまにか
ゆっくり侵されていく
ごめんねと嗤った
もうとっくに何もかも取り戻せなくなってた
それならいっそ
紛れこんで攫って電光に溶け込んで
clapの音を吐き出して
ひとり改札口の向こう側
歪んでんだ 崩れる線対称
馬鹿が吠え吠えに狂気にゃお蓋
惨状な誰かの声だって邪魔の一言でほっぽって
疲れたんだ
自責も強迫観念も飽和してきらり散っていく
幽玄にそびえ立つ都庁ビルディング
雑踏と孤独の24時
コンクリートで奏でてタップダンス
狂おしく躁快感
もうちょっと欲しいの
足掻いて七変化
憂を止めないで
一人ぼっちがいいから
雑多に響く喧騒に呑み込まれて
何者かの色に染まってく
終電が来る前に
僕の心臓がまた憂鬱に堕ちる前に
目を瞑って
淡々とした感情論もこれまたいいもんさ
狂おしい夜へ
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