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夏の終わりに向けて
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作詞 あかさてな |
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未だ残暑厳しい9月の初旬
部屋に独り籠もりきりも飽きて
気晴らしに何処かに出掛けたいと
午後一で車を走らせ
少しばかり遠い海辺まで
痛い位暑い陽射しを浴びながら
ぶらぶらと当て所もなく
気の赴くままに時間も忘れて
散策をして居たらいつの間にか
遠く水平線に浮かぶ入り日が
空も海もピジョンブラッドルビーの様な
鮮やかに燃え立つ赤色に染め上げ
其の美しさに思わず感動し
夜藍色の帳が空を走り
空高く疾風(かぜ)が星を散りばめるまで
独り渚で立ち尽くしていた
気が付けば柄にもなく
目頭が熱くなり涙が一筋頬を伝い落ちた
冷たく吹き抜けた海風に肌寒さを感じ
季節はもう秋へと移り変わって行くのだと
またしても柄にもなくメランコリックな気分に浸り
車を直走らせて家路に着いた
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