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作詞 あかさてな |
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ニュータウンの高台に在る
真新しい遊具で一杯の広々とした公園
会社帰りにふと立ち止まり
世界をマーマレード色に染める
夕暮れ時の沈みゆく夕陽を眺めながら
子供達が去った後のブランコに座り
静かにゆっくりと漕いで見た
君は隣のブランコに飛び乗ると
身体全体を大きく揺らして
ブランコを勢いよく漕いでいる
会社を二人して出てから
沈黙したままの二人
何故だか気まずい雰囲気の二人
君が沈黙を貫いてるのに気付いて
僕は一言も聴けずに黙り込んでしまった
でも、此の場所でなら聴けるかもしれないと
僕から会話の口火を切った
僕のモノローグが暫し続いた後で
君が硬く閉ざしていた口を漸く開き
心の内を、置かれている状況を
言葉を慎重に選びながら話してくれた
其の内容は、父親が病気で余命幾何もない事
家業を継ぐ為に会社を辞めなければいけない事
夕陽が街並みをセピア色のシルエットに変えて
徐々に沈んでゆく中で君は心の澱が取れたかの様に
フッと息を吐くと静かに微笑んでいた
そして、此の打ち明け話をしたのは
会社の部長以外には僕だけだと
笑いながら話してくれた
僕は一瞬言葉に詰まり、一言だけ
「頑張れよ、応援するから」とだけしか言えなかった
翌日、君は会社を辞めて実家のある故郷(ふるさと)に帰った
僕は主の居ないデスクをぽつねんと眺めながら
君の第二の人生が上手くいくようにと願った
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本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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