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優しい雨
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作詞 たけお |
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笑い顔の女の子が誕生日ケーキのロウソクを
小さな吐息で吹き消した瞬間
地球の裏側では飢えや難病に苦しむ
子供たちの命が姿を消していった
恵みの雨が炎天下の日本列島を
甘く癒してくのと同時に
世界の果てでは最新型ミサイルが飛び交い
また一つ焼け野が原が出来上がり
マシンガンのように優しさを撃ちまくりたい
血の通わない傍観者にはなりたくない
「ごめんよ」「許しておくれ」
訳もなく何かを償いたくなる衝動
そして俺は祈り続けるんだ
「どうかこの世界が幸せになりますように」と
地道なれど復旧作業が進みつつある
いつの日かの荒れ果てた戦場
そんなことも忘れかけたある日少年の両足を
植え付けられていた地雷が吹き飛ばした
核弾頭より強い優しさを用意したい
俺に出来ることはただの一つもないのだろうか?
「助けて」「死にたくないよ」
音なき叫び声がこの耳に突き刺さる
そして俺は涙が溢れ返る
この涙が優しい雨に変わり降り注ぎ
「世界中の大地を濡らしますように」と
この曇り空から降るものが
優しい雨なら他にはもう何もいらない
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