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斧と花束
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作詞 つきなみゆうき |
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僕だけが知ってるきみが 吐露する弱いとこ
誰にも見せないきみが 内緒にしてた熱いこと
真っ黒な 感情を苦しいまま 謳って
入れとく家も 見つからずに
真っ白で 純粋な想いを 大事にしながら
願いながら 借り物の部屋の窓から
僕の顔 そっと覗いてる
メロディが 浮かんでは 消えないのさ
僕だけの きみの弱さ 誰にも話すもんか
だからって
私を歌にしないでよって また怒ってる
怒ってるけど 嬉しそうだから 歌う もう
ここにいるの 見てよ居るの
居るんだけど
だってどうも
きみの中の人は
どうもこんにちは
とはならないの
素直に 何でもきいちゃう 悪い癖
斧振りかざして 全部壊すクセして
文句言った後 僕をすぐ 探す癖
きみがいちいち チラついて
僕はあちこち 逃げ惑い
きみはどっち? あそっちに逃げる?
って互いの熱を 感じながら
痛む心臓 苦笑って
千超えそうな夜の線 越えてきたでしょ
消えては灯る光に 槍投げ傷だらけだね
塞がなきゃと 分厚い強膜 張り合って
2人とも内側を 知れなくなって もう
僕から離れたいと また怒りだす始末
拒絶する きみの真価に お手上げの僕
でもねだから
僕から本気で 離れたいなら
きみの新しい家 建ててよ きみが
軸しっかりした 頑丈なやつ
僕が請け負うには
そこは 遠すぎる
僕も僕で 止められないの
あの街は 人が多すぎたから 逃げるように
遠くの街に 引っ越して 月並みに暮らして
きみの家が 無事に立つように
厭らしく双眼鏡で 眺めてる
こうしてきみを 謳いながら
雨に振られればいいのに あぁ
雷に討たれればいいのに あぁ
下に落ちないかな怖いな あぁ
あぁそこはそれでいいのか ねぇ
怪我だけはしないでくれよ もう
立派な家が建ったなって
見届けて 僕はきっと
歌うのを 辞めるだろう
馬鹿らしくなっちゃうから
僕の家から見える夕陽が
明るいラブソングで 埋まったら
僕にとって 終わりの合図
最後は あの街にある きみの新居を
静かに往訪して 因果に斧と花束添えて
また月並みに 暮らしてくのさ
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