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フィクションの期待
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作詞 メンゴ |
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とある街の小さなお屋敷に 綺麗で大きい水槽がありました
沢山の宝と称す熱帯魚とか 海の一部を持ってきたと言う
亀が泳ぎ 魚は昼寝 ペンギン達は歩くよ
ある小さな夜に クジラがやってきた そのクジラはこう言った
「私は人の味を知ってるの」
そう呟けば 水音と悲鳴 大洪水の始まりさ
奏でる咀嚼音 それを勝ち誇るほどの悲鳴
家が潰れて 火事になる お屋敷の使用人がこう語る
「あれってクジラなんでしょう?」
そう言えばクジラ様は目を真っ赤っかに光らせ
鯨と呼んで良いものだと言わんばかりに
人を食う 人を食う 人を食う
あのお屋敷の逸話は残されて 綺麗な本として受け継いでいる
あの日見たクジラは本物か 分からないが何処かで見ている
クジラは人を食うのか 「それはない」と研究者は言うが
本当にそうなのだろうか 疑問を持つ
目を輝かせる1人の少女は こういった
「私、クジラに会いたい」
元気な赤い瞳輝かせ そう腕を振る
親がこう思う 逸話だと
少女は怒りに満ちて 赤い目をひからせる
人の悲鳴が紛れるように その目を光らせれば
もう戻らない 解消されるは いつの日だろう
あの過ちを見てみよう そうすれば助かるよ
彼女たち本開ける そこには……
「END」
三文字が現れれば 絶望の嵐
赤い目を光らせて水しぶきがかかる もう少しの時間だ
_________エンドロールが始まる ポーップコーンの咀嚼音
そうだ これは逸話なんだ フィクションなんだ
本当にフィクションならば あのエンドロールに書いてある文字は何?
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