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9月の残像
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作詞 タイラー |
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知らない街なのに
懐かしい匂いがした
雨に濡れた金木犀の葉っぱ
新鮮とは違うが妙に澄んでいる外の空気
錆びた工場跡地に漂う土砂の香り
背中を撫でる様な冷たい風
フラッシュバックしていく
一瞬で途切れそうになる感覚を俺は紡いでいく
立ち尽くす
全神経を注いでいく
髪の毛一本一本に神経が通るイメージで
過去と現在、繋がりそうになるのを必死で堪える
太陽が消えかけていく
それと同時に俺は俺で満たされる
鈍痛に貫かれ 藍色に沈んで行く
街の色が変わる そこに俺は立っていた
ヨレたTシャツ醜いその姿が
固く閉じた瞼の裏にはっきりと見える
そいつに一瞥をくれ
俺は唾を吐いた
金木犀の香りが伝う
連れてくるあの日の残像
砂場に転がった玩具を蹴り飛ばし
嗤う大人を嘲る子供
消えて行く 変わる街の音と色
空気に質量 深海のように肩にかかり
俺は俺を 俺を 俺は
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