|
|
|
パラサイト
|
作詞 Saya' |
|
学校を卒業して約5年
仕事を辞め無職になって
人間関係で鬱になった
IQ70の知的障害者
私が絶望している時
私を苦しめた彼らは
今日も笑って仕事をしているのだ
厳しかった母親が
何度も見せてくれたあの優しさが
今の私には酷く耐えがたかった
弟は学校に行き バイトへ行く
父は遅くまで仕事をして
母は仕事から帰り
晩ご飯を作ってみんなの帰りを待つ
その姿を見ているのは
どこにも行かない私だけだった
誰よりも遅く起き
誰よりも遅く寝る
不安と虚しさだけが部屋の中に残った
いつ見ても代わり映えしない
求人画面をみる
ハローワーク通いの私は
就活ではじかれ
社会にはじかれ
この街にもはじかれた社会不適合者
徒食者(としょくしゃ)被扶養者(ひふようしゃ)
言われたって仕方ない
言い訳だって出来ない
幼なじみと呑みに行き
仕事の話や近況報告
そんな彼に目を逸らし
俯いて聞くことしか出来ない
当たり前だ
何もしてこなかった
何も成し遂げなかった
時間があって
自由もあって
なのに何もやってこなかった結果が今の私だ
外に出れば働いている人
全ての人に顔を背け
背け続けた背中は
丸まり小さくなった
与えられた課題
疎外感の憂鬱
煙幕にも似たそれは
明日を照らす空は
私の手では届かなくて
道徳を学んで生かされた土くれ
成長する光を阻まれ
枕を濡らす夜
ヨダレだと信じたい
小刻みに揺れた足は
何を意味した 貶した
あれからどれほど時間が過ぎたか
まだ1ヶ月まだ焦る時じゃない
いつの話か
既に過去の話だ
|
|
|