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人間の歌
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作詞 青沼 |
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バラの棘のようにハサミで
言葉のトゲも切り取れば
傷つかないですむだろうか?
美しく聞こえるだろうか?
アザミのごとく棘あれど
強くはない 強くはない
人間は考える葦だから
葦にトゲは邪魔なだけだろう
勝手に値踏みされたり
勝手に踏み躙られたり
人も花も変わらないんだね
人も花も大変だね
公園で遊ぶ子供がね
シロツメクサの冠かぶって
何本の花が抜かれたんだろう
いくつの命が死んだんだろう
生きるのがとても難しい
死ぬのだって難しいくせに
時々簡単に居なくなる
人も花も 人も花も
美しさの後ろに誰かの影が咲く
「こんなところに」と声が漏れるような
かすかでみにくいものさ
人も花も 人も花も
ついて離れ 香り枯れて
人の方がずっと汚い
姑息で誰かを傷つける
自分勝手に他の生き物の
価値を決める
そんな資格ないくらい
人はクソだ 人はクソだ
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