|
|
|
庭の樅の木
|
作詞 野馬知明 |
|
@ 庭の樅に別れを告げて
郷里(くに)を出たのは十年昔
お前もまた都会へ行くのか
風に泣いてた老いた樅の木
帰ろうと思えば誰も
引き留めないのに都会に溺れた
庭で撮った写真が届く
父と母と老いた樅の木
A 淋しくって故郷のことを
想い出すたび枕が濡れる
なんでこんな意地を張るのか
どこまでやれば自分を褒める
帰るには帰られなくて
涙を堪えて電話で聞く声
今にきっと家でも建てて
ふたり呼んで楽をさせたい
B 盆か暮れに帰ればなぜか
段々小さくなってく父母
やがて時が二人を連れ去り
今は田舎に墓があるだけ
帰っても知る人もなく
都会の真似して変わってく町並み
たったひとつ昔のままに
庭に残る老いた樅の木
|
|
|