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ヒヤシンス
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作詞 よこかわみか |
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夕暮れに溶ける空 二人の肩濡らす
震えてた君の声が どこか遠く響いてた
傷つけることを避けていく度に
言いたい事も言えなくなってた
あと少しだけ 夜がくるまで二人で
いたずらな君の笑顔と かすれた声音が
今でもまだ僕の胸にある
隠した瑕も過去も すべて飲んで消し去ってしまえ
その手を伸ばして 凍えた指あたためよう
心のおりも解けていくから
もう一度 君とあの日に帰るよ
想像だって思い込んだ
妄想だって思い知った
強情だって笑われてた
誰も誰も
例外を夢見てたんだ
そんなんは偽りだって
現実はわかってたのに
言いたいことすら言わなくなっても
崩れてく未来 止められぬまま
足掻くほどに 君の作り事
硝子に閉じ込めてしまった
埃のかぶった 窓際の僕を
救い上げてくれた 君の声の
すべての嘘を 今抱きしめて謳うよ
モノクロの街と心に 色をつけたのは
君の気まぐれだと知ってたんだ
ひとり夢見た 明日も未来も 夜に溶かしてしまえ
噛みしめた口と かじかむ指をほどいて
君の肩の露を掃わせて
今度は僕が手を……
両手に抱えた思い出 抱き潰して 今
君の硝子の檻を壊して
二人の日々の すべてが嘘じゃないと叫んでみせる
傷つけることと 傷つくことの優しさを
教えてくれた 君の手離して
あの日の君と 今の君に
心からの「さよなら」言うよ
僕らの輪郭が 夜に消えるまえに
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