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もういいよ
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作詞 Metaphysical Cat |
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鬼が目を瞑って
百まで数え切る前に
できるだけ遠くへ
息を殺して待つ
鬼が声を上げて
「もういいかい?」と尋ねる
間を置いて僕らは
「まだだよ」と答える
十秒の猶予 暫くしたらまた言うよ
「もういいかい?」
僕らもまた鬼に答えるんだ
「もういいよ」
戦いが始まった
互いに状況は見えない
肌から味わうように
わずかな風を読み解くんだ
大丈夫だけど今は
油断と不覚が唯一の敵だ
心臓が気が気じゃない
鬼は目を凝らして
木の陰 茂みの向こう側
見落とさないように
血走りながら見る
鬼は声を上げる
「見つけた」と宣言
最初の犠牲者は
降伏した刹那
縛って吊されて綺麗に削ぎ落とされる
次の犠牲者
鬼はまた誰かに叫ぶんだ
「見つけた」
戦いは終わらない
僕らの戦況は不利すぎる
この震えさえ抑えなくちゃ
全滅など時間の問題だ
大丈夫だけど今は
正気か狂気かどうでもいいよ
心臓が気が気じゃない
鬼は形振り構わず
一人一人見つけては
「見つけた」
腕を奪うように連れ出す
「見つけた」
首を絞めるように連れ出す
「見つけた」
容赦ない惨劇の雨
戦いはまだ続く
僕らの現状は最悪だ
いや 諦めるのなんて
鬼を無駄に誘っているだけだけ
崖っぷちだけど今は
負けない勇気が唯一の武器だ
たとえ見つかったとしても
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