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No.74
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作詞 歪み |
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綻ぶ表情のままで動けなくなった時
本当の絶望感を知った
これまでの衝撃がただの小突きのようで
大きな塊の前で僕たちは
正反対の感情を表情にするのだと知った
どうせなら朽ちてゆくその瞬間まで
壊された儚さを抱えて目を閉じたい
何も見えなくなればこそ
触れている全てが僕のものになるのに
それでもやっぱり 絶望感だけは
共に肩を組んでいる
僕を唯一の希望と呼ばないで欲しい
いくら相棒がひどい奴だからって
慰めてくる奴が優しいとは限らない
僕が僕でいられるのは ひとりじゃないからだ
こいつがいないと 僕は存在しないんだ
だから どうか絶望を嫌わないで
こいつの良さが 僕を輝かせて見せるだけだ
そんなもの すぐにくすんでしまう
だからみんな また次を望むんでしょう
次から次へと 拾っては捨てていくんでしょう
そうでもしないと保てない
僕にすぐ飽きて 次はあいつを望むんだ
そしてまた僕を望んで繰り返す
繰り返す 繰り返す 喧しいことこの上なく
絶望が笑うと 君たちは怒る
希望が微笑むと 君たちは泣く
笑い返してはくれない 友達ですらない
感情と表情は あまり仲良くない
素晴らしい奇跡に 涙が溢れ出した
これまでの絶望感が拭い去られたようで
その時初めて気が付いたんだ
どうして嬉しいはずなのに涙が出るんだろうかと
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