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作詞と台詞
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作詞 Ibu |
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詞を作り、一枚捲る
その舞台の為に詞を発する
何方も同じ様に見えて
意味の込め方も似ていて
詞があるから作る事が出来て
詞があるから舞台に立てて
それを歌うようなそんな詞を
何度も何度も作ってきた
私には台詞は作れないな
僕には作詞は作れないな
できるだけでも、それが
誰かに届けばいいなって
まずは詞を覚える事から
詞の意味を知る事から
そうやって作ってきたのが
僕の作詞だから
まず詞を込める事から
詞の定番を作る事から
そうやって作ってきたのが
私の台詞だから
僕は幾つ、作詞をしたのだろう
自分でも覚えられない程の数がそこにあった
私は幾つ、台詞を覚えたのだろう
自分でも分からない程の文字がそこにあった
私にしか台詞はできないな
僕にしか作詞はできないな
この気持ちをどう伝えたらいいか
互いに考えていた
そして詞ができあがった
詞の意図が分かった気がした
だから今もこうして
作詞をしているのだろう
そして詞が紡いだ
詞の流れが分かった気がした
だから今もこうして
台詞を話しているのだろう
セリフと言えたら楽だろうな
歌と言えたら楽だろうな
でも詞が無ければ成り立たない
そんな気がしてならないのです
詞先のメロディを奏でる
だから溢れてゆくのでしょう
誰かに送ったメッセージ
君に送った手紙の数々
詞がずっと続く訳じゃ
無い事は分かっている
だから、私は喋り続ける
感情を込めてずっと
作詞にも台詞にも
同じ詞があるから
さあ、今日も詞を
発し続けよう
終わるその日まで
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