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識字憂患
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作詞 Ibu |
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字を識ってしまう事
それは憂の始まり
其れを識っても尚
記す事が中毒になってしまって
識るに辜は有るか無きかと
悩み給うで行の選択を知るが今に
選る狐虎の威を借るだけの
化けの皮を何重も巻いた
言の葉を識って
好ましくないと思って
想う事を忘れずに
鬱悒の念い等識りたくなかった
此処等で慈雨を降らせ
而して地維に恩顧の
祈りを禱りをと
言の葉を静めてく
識らなくても良かった事
識った方が良かった事
何奴でも好いから御指南を
この僕の憂を
晴らして、お天道様の恵みを祈りを
赦して、喜望に充ち溢れてたあの日々を
識るに詰みは永遠の問う話
聡慧不足の罪にどうか赦しを
下心の蠱惑を見せ付けるだけの
仮面のマトリョシカを延々と繰り返していた
もう識りたくないと云って
寧ろ嫌いなんだと吐いて
想いなんで忘れて
憂鬱の正体なんか亡失で
悲壮の姿を見てしまって
斯うして七情の正体が
徐々に明らかになってきて
其れを罪と言い換え
識っても良かった事
識ってしまった事
誰でも良いから御指導を
この僕の鬱陶しいモノを
殺して、浄化という倖せの死合わせで
活かして、僕だった其の遺残の残量を
何故こんなにも言葉は難しいのか
識れば識る程憂が重なっていく
自分でも分かり切ってはいるんだけと
僕の頭はそう簡単にできてないみたいで
そう呉々と
此処等で慈雨を降らせ
而して地維に恩顧の
祈りを禱りをと
言の葉を静めてく
悲壮の姿を見てしまって
斯うして七情の正体が
徐々に明らかになってきて
其れを罪と言い換え
識らなくても良かった事
識った方が良かった事
何奴でも好いから御指南を
この僕の憂を
識っても良かった事
識ってしまった事
誰でも良いから御指導を
この僕の鬱陶しいモノを
こんなにも吐き出したのに苦しみが絶えない
絶望の内底で語りかけた歌
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