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傘の亡霊
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作詞 Ibu |
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ぱっ!と雨の中現れた傘の亡霊
げらげら笑って雨の中
ずぶ濡れる君を見ていた
そこへすかさず傘を差し入れ
「彼らの仲間にならないか?」
そう誘っては亡霊の数を
増やそうと企んてる
これかこれか、化物か?
怪物か?一体何物なんだ?
その景色を、その混乱を
にやりと見つめてた
今日降ろうと明日降ろうと
例え昨日降ったとしても
君の困り顔を見る為なら
何処へだって現れよう
今日降らなくても明日降らなくても
例え昨日降らなかろうと
只の人間に成り下がるだけなのさ
はっ!と意識が遠のいた只の人間
はあはあ息つき雨の中
忘れ物を思い出した
そこで亡霊に問い語る
「忘れ物は何処でしょう?」
そう聞いて、傘のありかを
わざわざ聞いてくる
これかこれか、これは棒か?
それとも屋根か?できれば傘であって欲しいな
人間は只の人間、何者にもなれなくって
傘差す人を酷く言った
今日晴れても明日晴れても
例え昨日晴れたとしても
その人間は傘のありかを
未だに探してる
今日が曇でも明日曇でも
例え昨日が曇でも
それ雨これ雨とやけになって
亡霊に投げつけるのさ
今日が雨でも明日が雨でも
例え昨日が雨でも
「亡霊にまではなりたくない」と
自分に嘘を付くのでしょう
傘を持たぬ愚か者
人を指を指しこう言った
「俺はおかしくなんかはない
あいつらか亡霊だ」と
その人は只々雨の中で
「傘でもいかか?」と言っただけ
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