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失ってはじめて気付く事
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作詞 Ibu |
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それは、突然現れて、僕の過去を貪ってしまった
キツイけどこれが現実で、辛いけどこれも現実で
どうやら、取り戻せない様だ
僕の書いていた殴り書きのバラバラなメモは
いつか、どっかの誰かに届いたらって願っていたの
それを形にするには、あまりに時間がかかっていたから
僕は、大事にしてたのに
どうして、どうして、奪ってしまったの?
僕じゃないといけない理由があったの?
何万何億の可能性の中で
この一つのメモを取っていたんだ
そして、失ったの
失ってはじめて気付いたの
その、悪魔は僕に、悪夢という現実を見せつけた
電車に揺られ、バスに揺られ、バランスを取れなくなったのなら
自律神経が保てなくなって
僕の描いてた、雑記な、沢山の物語を
僕だけじゃなくて、君にも伝わったら、って思ってた
形にするのは、単純じゃない、心を込めてた
そんなメッセージだったのに
なんで、なんで、僕を選んだの
僕が犠牲になればいいって話なの?
何十何百僕の書き綴ったものは
周りから見たら、とても痛々しくて
だから、喪ったの
喪ってはじめて分かったの
"うしなったもの"取り返せない
僕がはじめようとしていた事も思い出せなくなって
ああ、そういつかでいい
取り戻せる事ができたらな、って思うばかりなのです
気付いてしまったのです、分かってしまったのです
もう、春は訪れない事に
僕はもう振り返られない
その本の1ページを順に破られていく
「もう時間だ」もう、前を向くしかないよな
何個も何個もない僕の微かな
エピソードを僕は順繰りと見てきた
失う苦しさ、喪う辛さを抱いて
僕は歩いた
それがもし明日に
それがもし今日の内に
それがもし今起きるのなら
もう一度悩んでみよう
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