|
|
|
2011-03-11-14-16-18.1
|
作詞 Ibu |
|
ある日、地震が起きた
その揺れは世界を振動させた
今までも数あるものはあったが
彼ほど恐ろしい者は無かった
その地震の発生の時は正確に
幼い僕にも伝播した
この世界という一つの国が
一つ崩れる音がした
死んでしまったのだろうか?
生き延びてしまったのか?
どちらにも光は無く
だから
その人は死んで欲しくなくて
その人は生き延び続けて欲しいと
願ってたんだよ
今日みたいな日が来てほしくないと
運命の日は突然現れる
その時間は僕にも分からない
返してと願ったのに
僕は、僕は、僕は
何もする事ができなくて
ただ抗う術だけを探った
いつか、同じ日が来ても
その人をさ、助けられるように
その地震の後にさ
津波が僕らを襲った
その厖大さ故に
僕は言葉を失った
後で聞いて分かったんだ
この災害の悲劇の顛末を
戦争でも何でもないのに
何故命を奪ったのだろう
死ねない苦しみを知った人
心の苦しみを知った人
どっちつかずなんだ
そして
生きる事を決意した人
頑張ろうと決心した人
バラバラになった世界が
一つになろうと藻掻いている
運命の日がいつ来るかは分からない
それを知らず秒針は動いている
もしも、僕がその場所に居たら
君は、君は、君は
僕を置いてってしまうだろう
それを胸に抱いて生きる
不謹慎ってどう定義するのだろう
少なくとも、何も考えぬよりはましかな
次の災害は何を引き起こすのだろう
"これ"を基準にパズルは組み立てられるのか?
きっと同じことは起きてしまうけど
今度こそ、今度こそは誰も死なせないと
きっとこの瞬間にも運命は待っているかもしれない
何かできないかとずっと考えていた
縋ってしまうのでしょう
誰か、誰か、誰か
もう二度と手を離さない様に
その命を抱きかかえて
いつか来るお別れの為に
僕は生きる、未来を見据えながら
|
|
|