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春
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作詞 きち |
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これじゃないと何度も思いながら
曲を何曲も次に送って
やっと
自分を包み込んでくれるような曲に出会う
耳にすっと馴染んで抵抗がない
自分の全部を委ねても大丈夫
だけど
まるで「わたしだけ」を包んで
周りから守ってくれているよう
去年の春に聴いた曲のような
飛び跳ねて
自然と体が揺れて
孤独を感じる暇もなく
春を全身で楽しみたくなるような
あの雰囲気とは違う
孤独を慰められているみたいだ
春はあたたかい雰囲気を持っている
春はわたしが憂鬱で壊れてしまわないように
包み込んでくれる
そのおかげで
寂しくても
自分を保つことができる
だから
春の間は大丈夫
寂しいときには寂しい曲を聴けばいい
その間もずっと
春が包み込んでいてくれる
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