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No title
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作詞 ひたぬ。 |
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お前は、今日もそうやって抱きしめて誤魔化すんだね。
間接照明の薄暗い箱のなかで
AM2:35と光る数字を、ひたすらながめる惨めな女。
こんな状況、前にもあったなぁ。なんて思いながら
「健気だなぁ。」って、自分を褒めるの。
惨めで、惨めで、鼻の奥がツンと熱くなった。
その瞬間に今日も、玄関のガチャリの音と
低めの「ただいま」が耳に飛び込んできた。
あなたは、今日もそうやって抱きしめて誤魔化すんだね。
「俺にはお前だけだよ。」て、他の女の垢がついた手で
私の頭をなでるの。
あなたは、今日もそうやって抱きしめて誤魔化すんだね。
知らない香水の香りを、私にこれでもかと嗅がせながら
優しく抱きしめるの。
惨めで、惨めで、また視界がぼやけてきた。
都合のいい女やってるのも楽しいかも。なんて、
心にもない事思ってみるの。
あなたは、今日もそうやって抱きしめて誤魔化すんだね。
私はまんまと誤魔化されて、いつまでもいつまでも
バイバイが言えないの。
あなたは、今日もそうやって抱きしめて誤魔化すんだね。
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