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episode.『09月05日(水)』
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作詞 「S」 |
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まずあるはずがない話だが、もしも告白されたとしたら、私は素直にそれを受け取ることはできないだろう。
好み好まず、見た目などの話ではなく、私自身が恋をすることを許さないのだ。
否定され続け、息苦しい世界を生きている私にこれ以上のものを背負おおうものなら窒息死しかねない。
※
ずっと引きずって生きてきた。
恋をしたことが無いわけじゃない。
10年以上前の初恋を忘れられない自分がいる。
10年以上、片想いを続けている自分がいる。
でも二つとも、叶わない恋だ。だからずっと諦めていた。
会いたくても会えない。傷つけるくらいなら嫌われる方がいい。
私は、一人でいいんだ。
※
心はダイヤよりも硬く、鋼のように錬成されている。
ポキポキと何度も折れながら、何度だって再生する。
傷つき引きずり続けた重い心は、磨り減ることで軽くなる。
冷めきった心は、死をも恐れぬ無感の境地で。
闇に染まり切り、孤独を抱えて生きている。
ああ、癒しが欲しいよ――。
※
悲しみに暮れる心。なぜ悲しいのかはわからない。
否定され続け、理解されぬ故の孤独からなのか。
叶わぬ恋をし続ける、息苦しさ故なのか。
暗く沈んだモノトーンの世界。灰色の心。
偽りの仮面を被り続ける毎日。
何を求めても手に入らない。
縛られ、いくつもの鎖が心を蝕む。
自由になりたいよ――。
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