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坂道
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作詞 橙 ヨシヒコ |
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この坂道に つむじ風吹いて
眼に砂が入ったのを憶えている
笑った顔が心配そうに
曇った顔になるのが切なくて
涙が止まりもしないのに
真っ赤な眼をして笑顔を作り
大丈夫だよ、と取りなした
瞳に光が戻る
再び笑顔に戻る時
花吹雪 2人に舞い降りて
まるで箔がついたように笑う
そんな君を見るのが好きでした
この坂道に雪がちらついて
首筋に入ったのを憶えている
はねるようにはしゃいでいた
別の恋に悩まされていた心
嫌いになったわけじゃないのに
笑顔が億劫に思えてきて
そのまっすぐな瞳におびえていた
嘘はついていたくはない
想いは伝えていないから
想いを殺してしまえばいい、と
実は心の内で気付いていたような
今でも胸を締め付ける坂道
今、この坂道で振り返ると
愛した君が微笑んでいそうで
つむじ風 幻、消していく
うららかな春の日の午後でした
思い出 胸を掠めていく
後ろ姿 似ている知らぬ人
憶えているから思い出す
あの日の涙と桜雨
未練恋を再び燃やしても
あの日のあの笑顔は戻らない
よもや どこかで微笑んでいそうな
前は上り 後ろは下り 坂道
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