|
|
|
ネリネの花と、そして。
|
作詞 にわとり |
|
冬。嫌いな冬がもっと嫌いになったよ
手のひらに落ちてすぐに消える雪
僕の体温のせいで溶けたなんて責めるなよ
ちょっと今、僕も忙しいんだ
確かにそこにあったあの影
太陽が沈んだせいで見えないの
もういっそこのまま僕の温もりも
冷え切って 消え去って しまえばいいのに
涙を流せない僕に罪はありますか?
あまりに一瞬の出来事だったもんでさ
あれ、前のセーブポイントはどこだったかな
朝の占いの1位の結果もさ、ずっと昔から信じてたのにな
あぁ。思い描いてた未来はどこに飛んでっちゃったのかな
冬は嫌いだよ 君のお陰だ
朝。日が昇ったらって考えたらさ
君がもっと離れて行ってしまう気が
してならないんだ どうすればいいんだ
胸の奥が少し苦しい
一緒に踏み出した1歩なのに
ゴールは君が先だったみたいだね
脚は僕のが速かったのにな
おかしいな おかしいよな 愛してるのに 愛せないんだ
君が笑ってるだけで 明日も生きようって思えたんだ
なのに僕はなんなんだ 今更何かが流れてきてさ
ぽっかり空いた心の穴はこんな水滴なんかじゃ埋まりはしないのに
分かってるよ分かってるから誰かこれを止めて
もう触れられない君には針千本だって飲ませられやしない
「ただいま」って溢したってひとつも返って来やしないし
寂しいのは僕だけなんですか?
あいたい。
そっちに行けばいいんだって僕が気付いて
何もかも考えられなくなってしまった時
携帯がピロンって音を立てて小さく震えて
僕は死ぬのを辞めた。
「生きて」ってただ1言それだけが
君から送られてきたの
まさかこんな夢みたいなこと。もういっそ夢だって構わない。
ありがとう、生きるよ。君のお陰だ。
|
|
|