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大切な人
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作詞 TERYU |
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壊れそうなものは救えないと教えてくれた君。儚さを覚えた僕に儚さをくれた。いつまでもそばにいて欲しかったのに。残ったのは、悲しさと、思い出の場所。
今僕は泣いたまま動かない君の隣で、溢れ出す涙を撫で返している。白く滲んでいく視界の中で、君だけを見失わないよう目を閉じている。いつかまた君と見つめ合えるように。
大切な人ほど大切だと気づかないでいる。いつだってそばにいられると思っていた。どこかで限りあるものとわかっていたのに。残ったのは、悲しさと、思い出の時間。
今僕は泣いたまま話さない君の隣で、溢れ出す言葉を叫んでいる。酷く言葉にならない声で、君だけに届くように喉を枯らしている。いつかまた君と話せるように。
まだ何もしてあげられなかった。何も見せてあげられなかった。現実は理想死見(じみ)たままだ。誰も望んでいなかったのに。残ったのは、澄んだ涙と、掠(かす)れた声。
今僕は泣いたまま君を待っている。いつか必ず会えるなんて、そんなの嘘でも信じたかった。まだ僕は君に何もしてあげられてないから、申し訳ないなんて思っちゃって、君は僕の大切な人だと知った。
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