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宵闇に酔わぬ空梅雨-時雨月を欲す-
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作詞 純 |
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空暮れの道を行く
訪れる並木道
黄昏の華道を
舞う枯れ葉嗅ぎ分けて
臭いも無く在る落ち葉
腐らずも朽ちてく性
乾きれた村へと寄る
やつれた老体の群れ
『この世は乾涸びたろう』
惜しむ声と嘆く声
宵闇に酔わぬ空梅雨
毎夜毎夜と空見上げ
雲がかる事の無い霧
冷める人波が写すさ
宵闇に酔わぬ空梅雨
毎夜毎夜と空見上げ
夢冷めぬ心散るのは
当ての無い空時雨月
宵闇に酔わぬ空梅雨
翻弄する一時
何故かと言えばそれは
葉に滴る水滴
喉を潤す連鎖
飲むと飲むとよりやつれ
疲弊感を剥き出して
またよあれよ干からびる
死する者在り知る音
『この世は乾涸びたろう』
堕ちるも希望を願う
宵闇に酔わぬ空梅雨
毎夜毎夜と空見上げ
この先の未来を信じ
朽ちて生きる人徳道
宵闇に酔わぬ空梅雨
毎夜毎夜と空見上げ
溺れる程の雨水を
信じては欲へと変わる
宵闇に酔わぬ空梅雨
『この世は乾涸びたろう』
老体は悟り天へ
宵闇に酔わぬ空梅雨
毎夜毎夜と空見上げ
老体の涙は和歌の
詩へと綴る人生よ
宵闇に酔わぬ空梅雨
毎夜毎夜と空見上げ
老体の最後の涙
若者の喉を潤す
宵闇に酔わぬ空梅雨
『御老体よ涙は涙へ変わる』
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