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自分以内
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作詞 小雨ねむ |
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電池切れで 音が鳴らない変身ベルト
一回も開かずじまいの 卒業アルバム
どれだけ大きくたって ろうでできた翼じゃ
太陽の高さまでを 辿ることはできなかった
歳を重ねても 大人にはなれない
遠く離れたつもりでも あの日からの地続きだ
義務教育に殺された 鏡の中のヒーロー
翼が生えてたって 飛ぶことはできなかった
どれだけ背伸びしたって 自分は自分で
僕ら自分以上には なれなかった
白紙の台本は 全員に配られた
ここでも才能不在 大根役者
下手な嘘ばっかり 上手になって
能面に表情を貼って 喜怒哀楽とした
僕を囲うための柵は 小さくてすむ
心が入るだけの 大きさがあればいい
優等生を演じてみても 息苦しさは変わらない
必要だって教わった 愛想笑いと虚言癖
どんな言葉を吐いたって 自分は自分で
僕ら自分以外には なれなかった
真似をしたって 誰かにはなれない
自分を背負って 進むしかない
僕らなれるのは 自分以内で
どうあれるかは 自分次第だ
人と違うことが 武器になるのなら
人より弱いということも 武器になるのだろうか
どこまで行ったって 自分は自分で
僕ら自分自身には なれただろうか
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