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在るべき空
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作詞 Healer |
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今日も一つ 記憶が消えた
虚ろな意識の中で浮かび上がった
真っ黒な高い壁と見上げるだけの自分
ここは心の底 這い上がる綱は見当たらない
二つの鼓動と二つの身体
添え木になって僕らは生きていく
日々は倍ほどの速さで進んでいく
在るべき空を最近見ていない気がした
自分の中で自分が戦っている
もう一人 もう一人と数は知れない
弱い自分が勝ちそうで怖い
怖がっている自分は強い自分か?
奥に追いやられ 詰まった排水口の様に
取り除けない蓋がされている
これを溶かせるものがあるとしたら
それは自分自身の中にあるだろう
それが何かは分からない
守るとはつまり 犠牲にすること
己の心身 捧げること
それを制止される現実 望めない現実
添え木なら 木の幹を守るのが正しいのか?
混乱の中に二つの世界がある
壁はないが 確かに分かれている
遠く見渡せば いくつにも分かれている
この世界も あの世界も 一つの正当なかたちだ
通路が完成するころには消える世界がある
あなたは今どこに?
受け入れることは容易い
自分自身がいつまでも味方で 一番の理解者
ならば頼るのは自分だけなのか
それならもっと簡単に飲み込めるはずだ
「人とは違う」という形容を
自分の周り全てを照らせる光になりたい
夜が更けて 視界が悪くなっても
しっかりと一歩ずつ何本もの脚で踏みしめて
遠くに見据える目的地へ
あまりにも長すぎる旅路へ
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