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ミサト
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作詞 moeicka |
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道草に憧れて自転車で また家に帰らずに遠回り
最初から行き先は 分からない訳じゃなく
特別なあてもなく 独りでに漕ぎながら
追いかける我武者羅に その力有る限り 足跡や尾根の音を捕まえに
憶測の地図を持ち 知らぬ間に迷い混み 見渡すと生い茂る藪の中
外しては作り出す 知恵の輪の問い掛けに一言で片付ける無意味さと
あの日から進まない腕時計 まだ肌身離さずにつけている
どこかしら 揺さぶりを 追い討ちを かけてくる
目で降らし 頬濡らす 突然の雨粒が
風任せ ふらふらと単調に弧を描く蝶々は想い出に酔い痴れる
蒼白に冷えている身と心 木の鞄詰め込んで 静寂の旅に出る
訪れて改めて思い知る 飽きが来る儚さも 伸し掛かる苦しさも
頭から溢れ出すあの願い 会う毎に別人に変わりゆく
風吹けば ゆらゆらと心地よくなびかせる陽の花は想い出を噛み締める
蒼白の吐息さえ黄昏に染めてゆく草原に横たわり目を閉じる
温もりが欲しくなり 有り触れる文字として駆け巡り 口にする「ありがとう」
もう一度「ありがとう」 「ありがとう」
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