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Mary
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作詞 幸音 |
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淡々と歩き出した真っ暗な闇の中
行く当てもなく涙も感情もない私は
何を求めているのか 教えて
何が欲しいのか 考えていても
どうせ私は何も持っていない無機質
流れた人の声もかの遠くへ行ってしまう
今日も私は一人で、傷ついていた
誰のせいでもないのに八つ当たりし
人のせいにするんだ、明日も
自分が悪いのに、本当はね
自分勝手にそして我侭に
相手の気持ちさえ知らずに
薔薇が散る頃には誰もいないでしょう
私はいるけど 模造花を握り締めながら
血飛沫を浴び絵の前で泣いていて
謝っても悔やんでも戻れないし変えられない
出たいよ、でもー
「ごめんね」を数多く並べたって
赤も青もきっと私を許してはくれないでしょう
孤独なこの世界の中で そっとしゃがみこんで
お父さんもお姉ちゃんもお兄ちゃんもみんな
私を励ましてはくれないでしょう
所詮は絵の中の私を恨んでいるのでしょう
何故私だけってまた、自己中な考えを通して
神様はいつも貴方達の味方して
彼方遠くの言葉さえも声にならずに
青い目から音も無く涙が溢れ
理解しきれない理不尽が
罪悪感で満ちた心を責め
初めての友達も、邪魔な人も
みんなもうここには、いないんだ
自分が施してしまった現実を
手の中から零してゴミ箱に捨てようとした
本に隠したはずの真実を見てしまったなら
私はここを去るはずが無い、凶器を持ち出す
パレットナイフを取り出す頃には誰もいないでしょう
私はいるけど 鍵を握り締めたまま
絵の具をかき混ぜながら酷い言葉を
貴方は私の物、君はいらないから消えて
出たいよ、だけどー
「知らない」をたくさん並べて
赤も青もきっと私を信じてはくれないでしょう
部屋の中に飾ってある大きな絵の前で
佇む私を家族は嘲笑うのでしょう
せめて最後の言葉さえも忘れてしまわないように
心のどこかにしまって、また額縁の中に大人しく戻ろうか
散った黄色い薔薇は
赤と青の幸せを祈る
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