|
|
|
いつか昔を
|
作詞 たくや |
|
信号待ちの人の中で おじいちゃんがこう言った
あのビルのあるとこは 昔はお寺があった
そうなんだって呟いて 顔も上げずゲームを見てる
信号が変わって 子どもが歩き出して
おじいちゃんは少しだけ 寂しそうに彼に続く
これは実はこういうもので 青年がコマを売っている
誰も彼も下を向いて 昔を見ようとしない
立ち止まった人たちは みんな携帯を構えて
青年のその姿を 何度か撮って離れてく
変わること それ自体 嫌うわけじゃないけど
見なくなったいくつかに たまには愛を与えたい
あそこは前、橋があって よく弾き語る奴がいて
憧れて弾いたもんだと 男性は熱く語る
へえ、そうなのと呟いて 少女は昔を思い描く
ここには昔、坂があって 妙な名前をつけられてて
よく競争をしてたと 男性が笑みを浮かべる
変わること それ自体 嫌うわけじゃないけど
見なくなった姿を 思いだしたくなる
変わること それ自体 嫌うわけじゃないけど
あったこと 消えたこと 覚えていたい
|
|
|