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小さな強がり
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作詞 スロースターター |
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近所にある高層マンションのいくつもが
俺を威嚇するように見下して来る
一体あの中には何人の人がいるんだろう?
心療内科で対人恐怖と診断された
俺がそれを考えると頭がおかしくなりそうだ
桜も散り命はやがて朽ちゆく定め
俺は痛々しい現実を突き付けられ
一体この俺にはあとどのくらいの時間がある?
そんな事を考え込むくせに身動きとれなくて
何も出来ない無力な自分が小さ過ぎて歯痒いな
こんな都会の片隅で
孤独に耐える一人の男
純粋を絵にかいたような
少年時代の俺が見たら
きっと憐れんだ眼差し向けられんだろうな
実家の母親に身勝手な彼女を紹介すれば
早く孫の顔が見たいと急かして来る
ふざけんな こんな女暇潰しで付き合ってるだけだ
向こうから誘って来たからそれを受け入れた
ただそれだけの事だ 「愛しい」なんて思った事ねぇ
バイトしてスーツの一つでも買ってみたんだ
何処か堅苦しい場所に着て行くのかな
まるで場違い 華やかなステージなんか上がれるか
やっぱり必要なかったと一人ごちてるくせに
鏡の前 クールなポーズの一つでもとってみるんだ
ワンルームのアパートで
レトルト食品毎晩食べる
お袋の手料理食卓に並んだ
少年時代の俺が見たら
きっと気まずい沈黙の中食べる羽目だな
笑えよ みっともねぇだろ
でも同情なんか受けたくねぇよ
俺は俺なりに精一杯やってんだ
誰が何と言おうと構いやしねぇ
なんて一人強がってみるけれど
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