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station
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作詞 工工声 |
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二人なのに静まりかえる駅で
レールの先ばかり見つめ続ける
あなたを連れ去って行く二輌車を
涙を堪えて待つばかりだから
声にすれば泣き出しそうな
この侘しさも連れて行って
あなたが残していったものの
一つや二つが掛け替えのないもの
寂しくなるから微笑まないで
これ以上 愛してしまうと辛くなる
あなたのことで胸がいっぱい
遠くで鳴り出す踏切に呼ばれ
心なしか繋いだ手がさっきより
固く強く結ばれているような
そんな気もした最後の心残り
身を寄り添わそうとするより
離れるほうが優しさだった
あなたが後ろを振り向くのを
心のどこかで待ち続けていても
寂しくなるから振り向かないで
そのまま黙って私に背を向けて
別れの言葉もないほうがいい
あなたが残していったものが
楽しいものから寂しくなっていく
二人を遮る駅のベルも
今では二人を結ぶ唯一のもの
あなたが残していったものの
一つや二つが掛け替えのないもの
寂しくなるから微笑まないで
これ以上 愛することも出来ないほど
あなたのことで胸がいっぱい
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