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あばたんぼうの僕
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作詞 坂上のみき |
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♪〜
あばたんぼうの 僕は
ダンボールの中
冷たい海に 捨てられた
ぷか ぷか ぷか
頭の上から靴音が いくつもして
桟橋の下に流れてた
ぷか ぷか ぷか
僕は怖くて悲しくて
何度も ママを 呼んだ 「ママ〜!!」
ぷか ぷか ぷか
ママの声が聞こえない
♪〜
小さな靴音がして 小さな手が
僕を助けてくれたんだ
オレンジ色の雲の下
やわらかい胸に抱かれて…
その日から つとむ君と
いっしょに
暮らすことになったんだ
もう ひとりぼっちじゃないよって
寂しくないよって
あばたんぼうの僕に “ルイ”というカッコイイ
名前をつけてくれたんだ
つとむ君と おうち(家族)のみんなが
かわいがってくれたよ
勲章みたいに立派な 首輪もつけて
あったかいミルクとおやつもくれたよ
つとむ君が 幼稚園に行く時に
僕もいっしょに行ったよ
ランドセルの一年生
学校について行くのが 楽しくて
チャイムの音が鳴るまで
学校の門の前で 僕は待っていた
♪〜
いろんな人が 声を
かけて通るけど
僕のママは来ない
ひら ひら ひら
中学校の今日は 卒業式
いつものように門の前
ひら ひら ひら
桜の花びらさん達が
遊ぼうよって
ひら ひら ひら
今年も誘うけど
♪〜
ぽかぽか春風さんも 僕のしっぽを
やさしく撫でてくれる
みんなが誘ってくれるけど
僕の足は弱って…
目もあまり 良く見えない
かすかに
わかる花の甘い匂い
だけど つとむ君の靴音だけは
はっきり分かるよ
今年も 桜の花びらさんが
僕を遊ぼうって誘うけど
ごめんね 僕は年をとりすぎた
ほら! つとむ君の 靴音が聞こえるよ
そして はっきり聞こえたんだ
僕を呼ぶ ママの声が…
ママ〜!!「ワン ワン」
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