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作詞 MACCHA |
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歩き疲れて近くのカフェに立ち寄る
コーヒーの香りそこから見える公園
犬を連れて歩く夫婦 何かに夢中の子どもたち
隣で君のはしゃぐ声 僕は耳を塞いだ
聞き慣れたメロディ ふと耳に入る
そういえば 君の好きな歌だったっけ
なんて思ったりして 僕はそっと目を閉じる
秋風染みる あの頃が そっと僕を連れてくる
空っぽの期待をすーっと吹き抜けては 指先を温める
何気なく過ぎる日常が当然の事に思えて
忘れさせていたんだ 大切な事を
電車から降りていく髪の長い女性(ひと)
君の姿と重ねて また窓の外
僕の肩に寄りかかる 君の香り 懐かしい香り
ため息に消されて また窓の外
一人の時間 きつく結んだ糸が
解けていくように少し楽になるんだ
君のくれた冷たく硬い椅子に腰を掛けて眠る
雨に濡れて 傘をさす なるたけ大きな傘を
隣にはもちろん君のスペースをちゃんと空けておく
多分僕にすれば これも当たり前
僕が忘れていた 当たり前の事なんだろう
ふんわり低い雲が流れてできたその隙間から
僕の瞼の奥へと広がる青い光
眩しすぎて僕は目を閉じてしまうけれど
あの向こうへあの向こうへ 行けたらなぁ…
秋風染みる あの頃が そっと僕を連れてくる
空っぽの期待をすーっと吹き抜けては 指先を温める
何気なく過ぎる日常が当然の事に思えて
忘れさせていたんだ 大切な事を
大切な事 それに気付いた時には
もう君はいない そう君はいないんだね…
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