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待ちぼうけ
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作詞 森實瑠帷 |
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色褪(いろあ)せた茶色い帽子は今もそこにある
帽子掛けに草臥(くたび)れた身を預けている
埃を落とすぐらいのことはしてあるけど
同じ場所に同じように今もそこにある
いつの日暮れだっただろう
明日の陽が沈むまでに帰らなければ
もう帰れないのだと思ってくれと
今日の陽が別れを告げる
日暮れが来れば太陽に背を向ける
それだけじゃ足りないから目を閉じる
私は黄昏(たそがれ)の色に目を触れたことがないから
いつまでも待ちぼうけ
色褪せた茶色い帽子は今もそこにある
帽子掛けに草臥れた身を預けている
埃を落とすぐらいのことはしてあるけど
同じ場所に同じように今もそこにある
帽子を被ってみたくなった
けれど私には似合う気がしなくて
帽子を忘れていってしまったのね
そのままにずっとある
日暮れが来れば太陽に背を向ける
それだけじゃ足りないから耳を塞ぐ
私は入相(いりあい)の鐘に耳を寄せたことがないから
いつまでも待ちぼうけ
いつまでも待ちぼうけ
いつまでも待ちぼうけ
色褪せた帽子と
いつまでも待ちぼうけ
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