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教室の二律背反
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作詞 条峙 |
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薄いベールを纏った朝の空気 通学路の街路樹から小鳥の歌
内履きばかり並んだロッカー 開けたドアの向こうは君だけの教室
突然の出会いにパニクって 挨拶もろくに返せない
今日も一限は反省会 スタンバってる頭の中で
会いたいといきがって
実際会えば黙り込んで
欲しいくせに手に入れたくない
いつまでそのままなのかな
炙られたかのような色した校舎 放課後のグラウンドから部活の音
黄色い声が響く廊下 委員会の中は君だけの作業場
二人だけの状況に虚を突かれ 言いたい言葉も出てこない
淡々と手だけ動かして 引きずってる頭の中で
知りたいと焦がれて
実際知れば怖気づいて
好きなくせに近づきたくない
明日もそのままなのかな
初恋の衝動も優しくされた記憶も
あの夕陽の中に燃やせたなら
それがいいのかな?
会いたいといきがって
実際会えば黙り込んで
欲しいくせに手に入れたくない
ずっとそのままなのかな
知りたいと焦がれて
実際知れば怖気づいて
好きなくせに近づきたくない
死ぬまでそのままなのかな
やさぐれて無愛想になった夜の空気 小鳥からバトンを受けた梟の歌
タネも仕掛けもございません それではまた明日
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