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片隅のペンフレンド
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作詞 条峙 |
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校舎の端まで歩かされる移動教室
暖房が敵になる隅っこの席
熱風がモロに当たる居心地の悪さを
訴えたいけど授業中は動けず…
「なんの罰ゲームだよ!」と一人で悪戦苦闘
他にやり場もないから 机に殴り書きした
「この席暑くて嫌になる」
翌日になってなぞる昨日の行動パターン
暖房が待ち構える隅っこの席
昨日書いた言葉の下にレスポンスがあった
「わかる!暑いし眠くなるし最悪!」
「まさか返事があるとは…」と一人でしどろもどろ
無視するのもなんだから俺もまた書いといた
「もう勝手に止めちゃおっかな」
※顔も名前も知らなくて筆跡は知ってる片隅のペンフレンド
太陽の速度で行う言葉のキャッチボールがなんか楽しかった
それから何日か経ちおもしろおかしく続いた言葉の応酬
「今日何書こっかな〜」そう思ってたら先生が告げた
「明日席替えします!」
「まさかもう終わりとは…」と一人で茫然自失
受け入れるしかないから俺はこう書いといた
「明日席替えするんだって(笑)」
※repeat
ひょんな始まりから呆気ない終わりで一週間持たなかったペンフレンド
まあでも一期一会だ 抗えないこの流れがなんかおかしかった
結局何組かも分からなかった片隅のペンフレンド
何でもいいから幸せになってくれよ
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