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上京と恋の終わり
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作詞 条峙 |
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歩き慣れたこの道がやけに愛しく感じる、と君は言う
「上京」の二文字が君を遠い存在に変える
新しい日常へと踏み出す君の傍にはいられないけど
これからも良き理解者でいさせてくれよ
想いが揺らぐことのなかったまま終わる二人の恋は
最初でもなく最高でもなくなるかもしれないけど
これから歩く未来を支える確かな糧になる そう思うよ
引っ越しの荷作りの時 思い出の品を見つめる君に
「捨てろよ」と軽く言って未練の芽を摘み取った
知らない世界へと踏み出す君を忘れたいわけじゃないけど
後ろ髪を引かれてちゃ進めないから
君を連れていく鉄の箱が来る知らせが耳に届いて
子供でもなく大人でもない僕はひどく傷ついた
君のいない未来はすぐそこまで迫ってるけど まだ頷けず
幸い道具が溢れてる時代だ 声が聴きたくなったら電話で聴ける
君のいない日々にもいずれ慣れることができるだろう
それでも最後に、もう一度抱き締めさせてくれよ
想いが揺らぐことのなかったまま終わる二人の恋は
最初でもなく最高でもなくなるかもしれないけど
これからも続く日々を彩るかけがえのないもの そう言えるよ
―――小さくなってゆく鉄の箱を見つめながら
これからも続く日々を彩るとても大切な恋 そう誓った
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