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偽
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作詞 雪瑯 |
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いつからか離れた記憶
冷たい手 思い焦がれた
最初は長所を数多く
最後は短所を見つけていた
もう欠落してしまった
あのころの心情 現実に気づいて
あの笑顔 あの台詞
あの人も全て嘘
台本通りに刺々しく咲いて
苦痛だけ身体に刻み
折れても引きずって往く
何もかも踊らされていた
上辺だけ空洞な輪郭
狂いそうなほど独りきり
いつしか別れていた砂漠
冷たい眼 鋭利な言葉
永遠と錯覚していたのさ
失くして 見捨てた罪悪感
そう堕落してしまった
あの夏の白い無垢
枯れ果てた 真実が襲う
あの涙 あの瞳は
偽りの存在
戻せない時間 忌々しい過去
快楽に溺れ 沈んだ
割れても 拾い 集め
とめどない想い吐き出して
想像で黒く塗り潰す
消去したくて 剥がしたくて
憎しみで接着された痕
干上がった精神
残る虚無感
乾いた手
溶ける背景
届かない景色
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